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執筆者の写真shiori graphic

Staff Blog:失う時間の使い方

スタッフの工藤です。

好きな食べ物は鍋焼きうどんとバウムクーヘン。

歳を重ねるにつれて食べられるものが増える、というのは本当でした。


味を感じる舌のセンサーが失われていき、鈍感になっていくそうです。

ピーマンも魚もゴーヤもわかめも、今や美味しく鈍感にいただいています。

失うことは、ときに私たちの人生を豊かにしてくれます。




大学に入学した2019年。まだ一人暮らしにも慣れず、友達もまともにできていないころ。

のちにゼミに参加する先生の授業を受けた時、1年生の僕たちにこのように話してくれました。


独りでいる時間を作ること。


何を言っているんだ?とその時は思いました。先生の言いたいことがピンときていませんでした。不慣れな生活に戸惑う当時の僕には、聞き入れる余裕がなかったのかもしれません。その翌年、新型コロナウイルスが流行し、生活は一気に孤独へと変化しました。リモート授業が続く生活の中では、一部の友達を除いて対面で会う機会が格段に減ってしまいました。私たちは友達と一緒に過ごすはずだった時間を、知らぬ間に失いました。


そこで増えたのが、個人として活動する時間。

描いた絵をInstagramに投稿したり、チカホでアートワークを販売したり、一人旅に出掛けたり。

独りで過ごす中で、自分の好きなもの・やりたいことを探す時間が格段に増えていきました。制作活動を進める上で、独りで冷静に考える時間をつくることは考えが広がったり、新しいアイデアが思い浮かんだり、とても重要なのだと学びました。みんなでワイワイ楽しむ時間と、ひとりでホッとする時間のバランスが必要です。


失うことも、得ることも、アイデア次第で自分を豊かにアップデートできます。

失うものなんてなにもないぜ!と意気込んでまずは色々やってみるのが得策かもしれませんね。

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